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執筆者の写真山端 基靖

子育ち11フェーズ


FROM:山端基靖

こんにちは(^^)

最近、うちの娘は、注意されるようなことをわざとやって、注意されるのを面白がったりします。

反抗しているというよりは、それを楽しんでいるかんじです。

こういう時、言うことを聞かそうと思って接してると、腹が立ってきます。「ちゃんと言うこと聞きなさい!」となります。

ちゃんとやらないで注意されることを面白がる、というこの状況。着替え、食事、後片付け、歯みがき、お風呂‥‥事あるごとにいちいちちゃんとやらないこの状況。

これって、親としてはすごくムカつくわけですが、そのムカつきを緩和させる考え方があります。

それが、

『子どもの現状を、成長の段階だと理解する』

という考え方です。

まぁ、そんなのは言われなくても分かってますよね。

確かに、それくらいのことはどの親も分かっています。感覚的には。

ですが、感覚的に分かっているだけだと不十分。

子どもを虐待する親でも、自分を悩ます子どもの現状に対して、「子どもだから当たり前」というのは感覚的に分かっています。

分かっていて、虐待しています。

なので、その『感覚的な理解』を、『視覚的な理解』に変えたほうがいいんですね。

つまり、

○具体的に成長のどの段階にあるのか?

○段階に応じてどう接していけばいいか?

というのを、見える化して理解するわけです。

ちなみに、見える化しても、ムカつくものはムカつきますし、虐待する人は虐待します。

ですが、

「どの段階なのか」「どう接するべきなのか」「その先にどんな成長が待ってるのか」

というのを理解しているほうが、気持ちが楽になり、先も明るくなります。

そのようなわけで、『子育ち11フェーズ』というものを考案したので、ぜひ、子育ての参考にしてみてくださいね。 ※フェーズ‥‥段階、局面

あ、ついでに言うと、誰かを教育する場(会社での部下との関わり等)にも当てはまるので、そういう意味でも参考にしていただければと思います。 【子育ち11フェーズ】

※各フェーズ間の( )内には、親が子どもにどう関わるかを明記。

1.手取り足取り優しく丁寧に世話してもらう

(ひたすら世話をしていると…)

2.自発的に行動するようになる

(注意深く見てあげていると…)

3.よく分かっていないから注意されるようなことをやる

(優しく注意&励ましてあげると…)※小言は×

4.自己主張するようになる

(物事の正否を優しく丁寧に教え続けると…)※小言は×

5.面白がって、ワザと注意されるようなことをやる(かまってちゃん期間)

(懲りず焦らず正否を教え続け、励まし続けて、やるべきことをやらせようとすると…)※小言は×

6.一応ちゃんとやるようになる

(その都度、『褒める&励ます&アドバイス』を繰り返すと…)※小言は×

7.褒められるのと成功体験とを繰り返すことに喜びを覚えて、夢中でちゃんとやるようになる

(継続的に褒め励ましつつ、その都度相手のレベルに合わせて課題を出してあげると…)※小言は×

8.褒められなくても無意識にちゃんとやるようになる(ちゃんとやらないと気が済まなくなる)

(独立させ、その後も定期的にアドバイスを与え、何かあった時相談させるようにすると…)※小言は×

9.親の気持ちを考えながら行動するようになる

(定期的なアドバイスと応相談を継続していると…)※小言は×

10.壁にぶつかり、親の思いと自分の感覚とのズレに気づく、というのを度々繰り返す

(定期的なアドバイスと応相談を継続していると…)

11.親の思いにハマって行動するようになる いかがですか?

もちろん個人差はあります。程度の差や各フェーズの停滞期間など。

ですが、大体はこんなかんじかと。

ちなみに、「独立」というのは、家庭以外のコミュニティーへの積極的な参加を意味します。学校やクラブや習い事などです。

また、『※小言は×』と出てきましたが、これは、子供に対して「感情的になって何かを言うのは×」ということです。

それと、「必要以上にアドバイスしたり指摘するのも×」ということです。

必要以上にアドバイスしてしまうと、自分で考える力や自分でなんとかする力など、そういうのを奪うことになってしまいます。

アドバイスする時は、答えを与えるのではなく、気づきを与えるのが大事です。そのほうが、子どもは早く健全に成長します。

そして時には、『いろいろ言いたくても黙って見守る』というのも、子育ての大事なポイントになります。 【重要な補足】

せっかく各フェーズに合わせて子どもと接しても、接し方の手を抜くと、子どもの成長は後退することになります。停滞ではなく「後退」です。

そして、後退した後にまた成長させるとなると、前回よりもスムーズにいかなくなります。かなりむずかしくなります。

たとえば、、、

子どもが、『7.褒められるのと成功体験とを繰り返すことに喜びを覚えて、夢中でちゃんとやるようになる』の段階にあるとします。

ということは、こちらの接し方は、

『継続的に褒め励ましつつ、その都度相手のレベルに合わせて課題を出す ※小言は×』

となりますよね。

ですがここで、

「今は夢中でちゃんとやってくれてるから、とくにこちらで何かをする必要はない」

みたいにしてしまうと、

『6.一応ちゃんとやるようになる』

に後退したり、

『5.面白がって、ワザと注意されるようなことをやる(かまってちゃん期間)』

にスキップ後退したりとなります。

具体的にいうと、、、

子どもは、褒められることがモチベーションになるので、その部分で手を抜くと、夢中でやっていることもフッと冷めたりします。

また、「夢中でちゃんとやる状態」を継続してもらうには、その都度、現段階よりちょっと上の課題を出してあげなくてはいけません。

そうしないと、飽きてしまったり他のことに興味を移したりしてしまうからです。

そうなってしまうと、親子の信頼関係が崩れて、子供が親以外の人に依存したり、おかしなことに興味を持ったりしてしまいます。

すると、子どもの成長段階の後半で、

『定期的なアドバイスと応相談を継続する』

とやらなくてはいけないのに、信頼関係が崩れているので、それができなくなります。頼られなくなったり、肝心な部分を隠されるようになります。

すると、形の上では立派に育ったとしても、親の思いを軽くするようになってしまうので、長い目で見ると失敗に終わります。

親孝行できない子に育ってしまうわけです。

ちなみに、フェーズの後半で、

9.親の気持ちを考えながら行動するようになる

10.壁にぶつかり、親の思いと自分の感覚とのズレに気づく、というのを度々繰り返す

11.親の思いにハマって行動するようになる

とありましたが、これはとても大切な段階です。

これまで、いろいろな方を見て感じたのですが、親の思いを汲まずに大事な物事を判断してしまう人は、あとあとすごく苦労しています。

進路、就職、結婚など、人生には大きな節目がいくつかありますよね?

伴侶や舅姑(しゅうとしゅうとめ)のことでもの凄く悩んでいる方に細かくお話を伺うと、その多くが、過去に節目で親の反対を押し切ったりしています。

節目で親の思いを大切にできるかどうかが、人生に大きく影響を与えるようです。

ですので、我が子が将来苦労しなくて済むように、子育ての段階で、親の思いを汲めるように育ててあげるわけですね。

以上、いろいろな方の子育てのお悩みと関わる中で気づいたことを、ザックリまとめてみました。

なんとなくでもご理解いただけたでしょうか?

私も子育て中ですが、子育ち11フェーズの紙を部屋に貼りながら、試行錯誤して子供と関わっている毎日です。

子育ち11フェーズ。勝手に作っただけですが、よかったらあなたもぜひ、参考にしてみてください。

子どもと健全に関わって、親子の信頼関係を育てながら、子供を育てましょう。

ではまた。

山端 基靖

追伸

どんなに子育てを頑張っても、夫婦の仲がギクシャクしていると、子どもはうまく育ちません。

子育ち11フェーズは、夫婦仲良くする努力と並行してこそ、成果が生まれます。

大前提をお忘れなく。

※このブログは、家庭力アップメルマガの内容を転載したものです

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