From: 山端基靖
子供の教育方針で夫婦の意見が分かれる。
結果的に、片方が自分の意見を押し切り、もう片方が不満を抱えて辛抱する。
こういうケースは、子供にどんな道を選んであげても、うまくいきません。
うまくいかなかったことがすぐに結果となって出るパターン。
かなり後になって出るパターン。
パターンはいろいろですが、「うまくいかない」という点では同じです。
今日は、うまくいかなかったことがすぐに結果となって出たパターンを。
あるご夫婦の話。
ご主人は、息子に高学歴の道をつけてあげたいと思っていました。
そして、息子を小学~中学にかけて高額な塾に通わせ、その塾がイマイチだと思えば別の塾に通わせる‥‥
という具合でした。
奥さんは、高額な塾に通わせるのは反対でした。
「教材を買って家庭学習すればいい」という考え方です。
でも、意見してもどうせ押し切られるので、不満を抱えながらも黙っていました。
黙ってはいても、塾の支払いをするたび、塾の教材が家に持ち込まれるたび、腹を立てていました。
結果。
息子は入試の年に入り、ラストスパートのタイミングで勉強意欲が減退。
そして、
「あれだけ塾にお金をかけたのにその高校?」
というような高校へ入学。
しかも、入学後1年もしないうちに、
「あの先生が気に入らない」
とかナントカ。
「別の高校に編入したい」
とかナントカ。
親の気持ちも考えず自己主張のかたまりに。
両親の心の通りの子供ですよね。
夫婦が合っていなければ、子供にどんなに手をかけても、早かれ遅かれ悪い結果が待っています。
かりにこの息子さんが高学歴を獲得したとして。
仕事や結婚でつまづきます。
そして、両親を参考にできないので、立ち直るのに苦労します。
立ち直れなくなるかもしれません。
つまり、学歴では補えないような道が待っています。
両親が自分の主張を貫き合って腹の中で腐し合う。
腹の中で腐し合うから、態度にも出る。
そんな中で子供が育つ。
結果として、
「あの先生が気に入らないから編入したい」
という言い分を平気で言うような子供に育つ。
こうなってしまうと、どの道を選んでも、まともにいくわけありませんよね。
学歴の問題ではありません。
子供にまともな道をつけてあげたいなら、何を置いてもまずは夫婦仲です。
なんのための勉強か?
なんのための学歴か?
なんのための教育か?
どの道を選んでも、子供が行き着くところは親の心の通りの場所になります。
ぜひ、心に置いていただければと思います。
ではまた。
山端基靖
※このブログは、家庭力アップメルマガの内容を転載したものです