FROM:山端基靖
どれだけ子育ての勉強をして子供に手をかけても、育てた通りには育ちません。
これがいいと思われるオモチャを買い与えて、
これがいいと思われる絵本を読み聞かせて、
これがいいと思われる食べ物を与えて、
ここがいいと思われる幼稚園に通わせて、
これがいいと思われる習い事をさせて、
これがいいと思われる‥‥‥
これがいいと思われる‥‥‥
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それだけのことをやったとしても、だからといって育てた通りには育ちません。
じゃあ、何の通りに育つのか?
親の心の通りに育ちます。
「自分の心の子」と書いて息子と読みます。
「自分の心の女」と書いて息女(娘)と読みます。
言葉の通りです。
たとえば、ある奥さんの話。
その方は、結婚前まで幼稚園で保育士をされていました。
自分の経験やノウハウを生かして、子育てに張り切っていました。
そこまではいいのですが、子育ては全部自分主導で、他の人の意見は寄せ付けませんでした。
舅姑(しゅうとしゅうとめ)さんが子供にオモチャやお菓子をくれる。
そんな時も、形ではお礼をするものの、腹の中では、
「こんなオモチャは子供のためにならない」
「こんなお菓子は虫歯になるだけ」
という具合でした。
ご主人に対してはもっと露骨でした。
ご主人が、
「うちはそんなに裕福じゃないから、分相応にやればいい」
と言っても、
「これが子供のためにいいの!」
と言って耳を貸さず、教材やオモチャにお金をかけていました。
結果、子供に何をさせても、すぐ飽きられてしまい、子供は何も身につきませんでした。
自分の思いに子供をはめようとして厳しくするので、子供はお母さんを怖がるようになりました。
子供が、露骨に口ごたえしたり、食べ物や誰かに対する好き嫌いを平気で口にするようになりました。
ご主人は、最初はいろいろ気にしていましたが、そのうち見て見ぬふりをするようになりました。
もしこの子供が、このままの家庭環境で育っていったら、どうなっていくでしょうか?
「感受性の豊かな子にしたいからこの絵本を」
「このオモチャで遊ぶと脳が鍛えられる」
「将来のためになるからこの教材を」
とやってきた通りに育つでしょうか?
我が子が80歳まで生きるとして。
我が子の人生の後半、どうなっていてほしいでしょうか?
こんなかんじではありませんか?↓
夫婦仲が良くて、
子宝に恵まれ、
私生活も社会生活も充実していて、
お金に困ることもなく、
多くの人に慕われ、
トラブルとは無縁で、
子供は素晴らしい伴侶と結婚して、
子供の私生活や社会生活も充実していて、
子供も孫も親孝行で、
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長い目で見たとき、子供にそういう人生を生きてほしくて、子育てしていますよね?
であれば、伴侶の思いを汲まずに子育てして、うまくいくわけがありません。
自分の主張に周りをはめようとしていて、うまくいくわけがありません。
夫婦が仲良~くして温かい家庭にする。
意見が分かれても、相手の思いを尊重する。
伴侶が喜んでくれることを、常に自分の正解にする。
そういうことが、子供が幸せな人生を歩むための何よりの教材になります。
世の中には、順調に生きてきて、いい歳をしてから泣く人もいます。
お金や名誉はあるのに、不幸な人もいます。
いろんな人がいますが、どんな人の人生にも、元があります。
子供の長~い人生を考えたとき、夫婦の仲の良さが、一番効いてきます。
どんな教育よりも、です。
夫婦の心が、子供を育てます。
ぜひ、心に置いていただければと思います。
ではまた。
山端基靖
※このブログは、家庭力アップメルマガの内容を転載したものです