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執筆者の写真山端 基靖

子供のこと、たいしたことがないうちに…


From: 山端基靖

以前、当時1歳10ヵ月の次女が、40度近い熱に2日間侵されました。

下痢にもなり、見ていて気の毒でした。

寝付きが悪く、グズりまくり。

寝たと思ったらいきなり嘔吐感をもよおして起き上がり、泣きまくる始末。

臆病な私は、いろいろ不安になって動揺しました。

「変な病気になったのでは?」とドキドキしました。

そして、何もしてあげられない自分の無力さを痛感しつつ、日頃の妻への心づかいや態度を猛省しました。

日頃の妻への態度が悪くて熱が出たとか、反省すれば娘の熱が下がるとか、そういうわけではないかもしれません。

ただ、ふだん妻に感謝して感謝して、ちょっとの不満も持たずにいれば、娘の高熱でこんなに動揺することもないだろうな、とは思いました。

なにせこの時、日頃の妻への心づかいの悪さが、自分の中で引っ掛かりました。

それがあり、娘に対する後ろめたさや申し訳なさが沸き上がって、心中穏やかではいられなかったわけです。

汗をかきまくって朦朧(もうろう)としている次女を抱っこしながら、思案に暮れました。

そして、妻にあれこれお詫びして、今後の妻への接し方に関して、自分の中で大きな約束をしました。

すると翌日、次女の熱は下がり、無事、元気になりました。

さて、次女は元気になった後、体にボツボツができました。

何かというと、突発性発疹です。小さい子がよくなるやつです。

あなたもご存じだと思います。

――――――――――

<突発性発疹>

高熱が2、3日続き、下痢や嘔吐もある。熱が下がった後に発疹ができ、そのうち治る。

――――――――――

というわけで、妻との接し方に関して大きな約束事をしたから熱が下がった、とかではありません。。。

ですが、たいしたことがないうちに妻への心がけを改められたのは、すごく良かったです。

何事も、小さなことのやり過ごしを積み重ねた先で、大きな問題に発展しますからね。

さて。

家で露骨にバチバチやり合うような仲の悪いあるご夫婦の話。

そのご夫婦の赤ちゃんが、ある朝、冷たくなっていました。

ご夫婦はとてもショックを受け、病院で、肩を寄せ合って泣き崩れました。

どんなに仲が悪くても、子供かわいい親心は同じですからね。

そして、もろもろの事がひと段落した後、、、

ご主人は、子供を失うことに比べたら妻への不満なんてあまりにもちっぽけだと気づきました。

さらに、

「そもそも妻のお陰でかわいい子供がいたんだ」

と、感謝の気持ちが沸いてきました。

今まで申し訳なかったという気持ちも沸いてきました。

ケンカはしていても、相手に悪意がないのは分かっていますからね。

奥さんはしばらくの間、体調を崩し、元気がありませんでした。

ご主人は、そんな奥さんを毎日毎日すごく労わって、大切にされました。

今まで合わなかった夫婦が簡単に合うようにはなりません。

ですがご主人は、妻に対して、感謝の思いが大前提になりました。

その分だけ、バチバチすることはなくなりました。

人間にとって、子供に何かあるのが一番辛いですよね。

ですから、子供に起こることを通して、その都度、伴侶への心づかいを反省してお詫びして約束する。

この繰り返しが、何よりも子供のためになるのかな、と思います。

それが万能薬ではありませんし、どうしても子供が病気やケガに見舞われることはあります。

ですが、親としてやれるだけのことをやった上で、起こってくることを受け止めるほうが、気持ちは楽です。

起こってきたことをキッカケに、夫婦の絆も深まります。

子供に何かあった時は、たいしたことがないうちに、伴侶への心づかいを反省してお詫びして約束する。

命より大事な子供のために、親としてやれるだけのことはやっておきたいですよね。

ではまた。

追伸

次女が高熱の時、私は動揺しましたが、妻はいたって冷静でした。

私が一人でドキドキしていただけです。

普段の心掛けがいい妻と、そうじゃない私。

普段の心掛け次第で、子供の非常事態での反応が全然違ってきますね‥‥



山端基靖



※このブログは、家庭力アップメルマガの内容を転載したものです



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