FROM:山端基靖
「素直さ」を採用基準にしている会社があります。
たしかに、新入社員なのに口ごたえしたり自己主張が強かったりとなると、会社としては使いづらいですよね。
会社に限らず、上の立場になると、いかに素直さが大切かというのを痛感します。
家庭でも、素直でハキハキした子供だと、親は嬉しいものです。
さて、素直であることの大切さを学んだ、私の若い頃の職場でのエピソードを。
勤務した最初の頃は、上司や先輩に対して、なにかと不満を持っていました。
「素直に通る」のは意識していて、形の面では一応できていましたが、いろいろな人がいたのでいろいろ思っていました。
そんなある日、先輩にこう言われました↓
「お前は人のことを批判するところがある。
これからは、何を言われても、おかしいと思っても、とにかく『はい』と言ってやれ」
こう言われてからは、とにかく素直に「はい」と言って、言われた通りにやりました。
おかしなことを要求されても、深く考えずに「はい」。
何も考えずにとにかく「はい」。
今になって思うと、あの「とにかく素直にはい」の時期は、すごく楽でした。
自分でアレコレ考えなくてもいいので、めちゃくちゃ楽でした。
「A先輩の言われた通りにやったらB先輩に怒られた。
でも、僕の目的は『とにかく素直にはい』だから、目的は達成できてる。
だから怒られても別に気にならない」
みたいな。
怒られてもニコニコ、みたいな。
とにかく「はい」。ニコニコしながら「はい」。それが目的。
かなり楽でした。
相手が誰だろうが何を要求されようが関係なし。めちゃくちゃ楽でした。
しかも、楽であるにも関わらず、上司や先輩に喜んでいただけました。
ちなみに、、、
勤務から半年後、上司が替わりました。
新しい上司は言いました↓
「なんのためにやるのか考えてから行動しろ」
その日をもって、「何も考えずにはい」の楽園に別れを告げました。
というより、その後は、「何も考えずにはい」の後、受けたことに動機付けをしてから行動するようになりました。
次の課題をいただいたかんじです。
そして、その時に身につけた習慣が、今の私の土台になっています。
さて、それでは夫婦の話を。
夫婦は、男と女であり、それぞれに役割も違います。
育った環境も、育ててくれた親も違います。
もともとの性格も違います。
ですから、
・自分の常識が相手の常識じゃなかったり、
・自分のやり方が相手の意に沿わなかったり、
・相手の言動が理解できなかったり、
というのは、しょっちゅう起こってきますよね。
そんな中、いちいち自分の考えを主張して、自分のやり方に相手をはめようとするのか。
それとも、「相手が喜んでくれることが自分の正解」とばかりに、ニコニコ素直になって相手の思いにはまるのか。
結果的に幸せになれるのは、後者です。
しかも、素直はめちゃくちゃ楽です。
ニコニコ素直に「はい」。
これができればストレスフリーです。
それでいて、自分も周りも幸せになれます。
あ、もちろん、「返事だけはいいんだけど‥‥」と思われないように、相手の本心を汲むのも大切ですが‥‥
そのようなわけで、、、
夫婦はそもそも、生まれも育ちも性格も違う他人です。
ですから、お互いの主張をぶつけ合ったところで、
「妥協点を見つける」
「なんとか体裁を保つ」
「どちらかが我慢する」
というオチになるだけです。
そうならないために、まずは自分が「素直にニコニコはい」。
これが、ストレスフリーで、しかも自分も周りも幸せになれる方法です。
ぜひお試しいただければと思います。
ではまた。
追伸
「素直にニコニコはい」が板についてくると、相手の思いがだんだん汲めるようになってきます。
そうなると、
「相手が自分にかけてくれている愛情」
「相手には悪気があるわけじゃないこと」
「照れて言っているだけ」
などがひしひしと感じられるようになってきます。
「ニコニコ素直にはい」
これ、本当にオススメですb
山端基靖
※このブログは、家庭力アップメルマガの内容を転載したものです