From: 山端基靖
親子も夫婦も、友達ではありません。
時には親友のように話すこともあるかもしれませんが、友達気分でいるとうまくいきません。
「親しき中にも礼儀あり」
とある通りです。
そして、礼儀はどこから生まれるかというと、順序からです。
「目上」「目下」という順序に相手と自分を当てはめる。
相手が目上なら、心から敬う。
相手が目下なら、思いやる。
その態度が礼儀として表れます。
ところで、この順序や礼儀は、家庭生活が土台となって身についていきます。
どういうことかというと、、、
親が生み育ててくれて、自分がありますよね。
親には、どう頑張っても返せないほどのご恩があります。
「男は敷居をまたげば七人の敵あり」
という諺(ことわざ)があります。
「男が社会で活動する時は、いつも多くの競争相手や敵がいて、いろいろと苦労がある」
という意味です。
父親は、そうやって社会で苦労して、子供を育ててくれています。
母親は母親で、そんな父親を支えながら、家事や育児や人付き合いに励んでくれています。
「内助の功」です。
そう考えると、親は大恩人です。
自分にとって「一番の目上」です。
であれば、友達感覚で接するのは間違いですよね。
まして、
「あれもこれも親がやってくれるもの」
という感覚で、召し使いのように親を使うのは大間違いです。
家庭で、親を目上として尊敬するかどうか。
この点が、子供の人生を大きく左右します。
中学生の頃の話。
同級生のある男子が、担任の先生のことをあだ名で呼んでいました。
女の先生だったのですが、「チカちゃん」と。
すると別の先生が、それを見て怒りました↓
「先生は友達じゃないんだぞ!」
その通りですよね。
順序が守られた家庭で育つ子供は、学校の先生を友達扱いすることはありません。
塾、部活、習い事、親戚付き合い、近所付き合い‥‥‥
どんな場であっても、目上を軽く扱うことはありません。
社会に出てからも同じです。
ですからいつでも周りに可愛がられ、余計な苦労をしなくて済む人生になります。
そのようなわけで、、、
家庭でも社会でも、順序を守ってこそ、周りと仲良くいられます。
順序がいい加減になると、余計な苦労が増え、多くのものを失います。
そしてその土台は、家庭生活で作られます。
ぜひ、心に置いていただければと思います。
ではまた。
山端基靖
※このブログは、家庭力アップメルマガの内容を転載したものです