FROM:山端基靖
私の妻は、結婚前、お付き合いする前もした後も、よく、自分の父親のことを話してくれました。
結婚してからも、よく話してくれます。
「お父さんはこんな人」
「お父さんは大工仕事が得意」
「お父さんはどこの学校を出て、どこに就職して‥‥」
「子供の頃、よくどこそこに遊びに連れて行ってくれた」
「寮生活だった学生時代、よく差し入れに来てくれた」
「愚痴は言わない人だった」
「お米をこぼした時、一粒残らず拾うように厳しく言われた」
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結婚前、そういう話を聞くたびに、「素晴らしいお父さんだなぁ」と感じました。
同時に、「この素晴らしいお父さんに残念な思いをさせるわけにはいかない」とも思いました。
なので、
〇彼女(のちの妻)を泣かせるようなことはできない
〇彼女には、僕のことよりも親を優先してもらおう
〇結婚前に妊娠するようなことはないようにしよう
〇結婚に本心で賛成してくれているか、ちゃんと見極めよう
〇結婚の形式や時期に関しては、できるだけ彼女の親の思いも反映できるようにしよう
と思えました。
これがもし、妻が父親の素晴らしさを話してくれていなければ、いろいろなことが、もっと別の展開になっていたかもしれません。
私はそもそも、妻に惚れて、あんなところもこんなところも好きで恋愛しました。
ですが、お付き合いするうちに、
「ご両親が素晴らしいから彼女も素晴らしいんだな」
と強く思うようになりました。
彼女の素晴らしさの元がご両親なので、
「妻の1番好きなところは、ご両親が素晴らしいところ」
と、友人に対して答えるほどでした。
余談ですが、、、
妻のご両親に初めてお会いしたのは、結婚のご挨拶で妻の実家に伺った時です。
その際、
「うちの娘のどこが気に入って一緒になろうと思ったの?」
と訊かれました。
最初に頭に浮かんだのが、「ご両親が素晴らしいから」でした。
でも、それを言っても喜んでいただけないと思い、どれを言おうか迷っていると、妻が、
「ま、そのへんは別にいいんじゃない」
と、話を流してしまいました。
私の準備不足といえばそれまでですが、、、
とにかく、それまでお会いしたことのなかったご両親のことを、それほど尊敬するようになっていました。
もし、妻との恋愛中、「お父さんは素晴らしい人」というのが、私の頭になければ、、、
ひょっとしたら、別れていたかもしれません。
結婚前に妊娠していたかもしれません。
少なくとも、彼女のことを軽く扱っていたと思います。
何かにつけて、彼女の思いを汲まず、自分の思いばかりを押し付けていたと思います。
たくさんケンカしていたと思います。
親のことが頭にない男女の恋愛だと、そうなりますよね。
妻の立場で考えると、親を尊敬していたという一点だけで、彼氏に大事にされていたことになります。
親を尊敬していたら、なぜか彼氏が自分を大事にしてくれた、みたいな。
※実際に妻がどう思っていたかは分かりませんが‥‥
以上、親を尊敬するというのは、それほどまでに自分を幸せに導いてくれるんだな、と思った経験談でした。
ちなみに、もし私が、「お父さんの話はもう聞き飽きたよ」とか言う人間であれば、妻は私を選ばなかったと思います。
親を大切にする人にとって、親を軽く扱う人は嫌なものですからね。
そういう人と結婚したら後々苦労する、というのも目に見えていますし‥‥。
今日は、個人的な話に終始してしまい、失礼しました。
明日も、今日と似たようなエピソードになりますが、少し違った視点でお届けしようと思います。
ではまた。
山端基靖
※このブログは、家庭力アップメルマガの内容を転載したものです