FROM:山端基靖
「こんないい妻はない」
「こんないい主人はない」
お互いに本心でそう思い合えるご夫婦は幸せですよね。
その中にいる子供も幸せです。
ところが、家族自慢をするわりに家族を大切にしていない方がいます。
結果、幸せとは言いがたい家庭生活を送っています。
ある奥さんの話。
外では、ご主人や子供の自慢ばかり。
子供が優秀な学校に推薦で合格したとか、ご主人はどこそこの会社で管理職をしているとか。
親戚にも近所の人にも初対面の相手にも、必ずといっていいほどそういう話をしていました。
外でやたらと家族の素晴らしさをアピールする奥さん。
そんな素晴らしい家族なら、家でよっぽど丁寧に扱っているのかと思いきや、そうでもありませんでした。
家では家族を腐してばかり。
結果、ご主人は家では無口になり、何かと口実を見つけては、外に出歩いていました。
子供は、高校に入ってから勉強しなくなり、生活もだらしなくなりました。
高校はかろうじて卒業したものの、その後間もなく、親の意見も聞かずに一方的に結婚。
何年も経たないうちに離婚しました。
外でどんなに家族を褒めたところで、家の中で家族を腐していたら、まともな家庭にはなりませんよね。
この奥さんは、外でご主人や子供の立派さをアピールしているように見せかけて、実は違いました。
自分が良く見られたいだけでした。
「私は立派な主人を持っている」
「子供を立派に育てた人間だと思われたい」
という具合です。
つまり、家族を利用して、自分の評価を上げようとしているだけでした。
ここから分かるのは、この奥さんは結局のところ、自分が1番大事なんですね。
自分が1番かわいいんです。
なので家でも、家族のために何かをするというより、自分のために何かをしてもらおうとします。無意識のうちに。
そして、自分が1番なので、家族に対して無条件で何かを奉仕する心がなく、褒めてもらいたがったり、お礼を求めたり。
相手にしてもらったことはすぐ忘れて、自分がしてあげたことはいつまでも覚えていたり。
家族としては、いつもそれをやられるので、そのうち付き合いきれなくなるわけです。
本心で家族を大切に思って、普段から家族に自分の心を奉仕していれば、思わず外で家族を褒めることもあります。
心がいつも家族に向いているので、つい口に出てしまうかんじです。
一方、家族を大切に思っているつもりでも、心がいつも自分に向いているなら、何を言っても、ただの自慢です。
両者とも、口から出る言葉は同じでも、実際の家庭内は真逆になります。
長い目で見たときの夫婦や子供や孫にも、はっきりと差が出ます。
そのようなわけで、、、
「いつも心が家族を向いているか、それとも自分に向いているか」
その点に間違いがないように気をつけながら、本心で家族を褒められるようになりたいですね。
自分で褒めた通りの素晴らしい家庭を築きましょう。
ではまた。
山端基靖
※このブログは、家庭力アップメルマガの内容を転載したものです
#自分が1番の人の家族自慢