FROM:山端基靖
昨日まで、
〇自分がどんな発言をしても大丈夫な場
〇周りがどんな発言をしても大丈夫な場
〇お互いを尊重しつつ自分を出せる環境
〇思いやりを与え合い感じ合える環境
そういう心理的安全性が確保された環境があれば、やり方や形態や規則にこだわらなくても、いいチームができる。
という内容でした。
それを家庭に置き換えた話にも触れていただきました。
今日も、それに関連する話を。
心理的安全性の話からも分かる通り、家庭のあり方について、
「どういう形態であるべき」
という見方にかたよるのは、間違いのようです。
たとえば、、、
〇亭主関白がいいとか悪いとか
〇夫も家事育児を手伝うべきか
〇夫は週末は家族サービスするべきか
〇夫婦のどちらがお金を管理するべきか
〇何にお金をかけて、何を節約するべきか
〇子供の教育方針をどうするべきか
〇子供の進路はどうあるべきか
などについて、白黒はっきりさせることにこだわっても、家族のためになりません。
これらについていくら一生懸命議論しても、心理的安全性が無視されていると、白黒ついたところで、うまくいく家庭にはなりません。
どんなに夫のあり方を議論しても、家庭で心理的安全性が保たれていなければ、、、
夫は家庭内ストレスを理由に、
・アルコール依存
・キャバクラなどへの依存
・浮気
・妻への所得隠し
・妻に内緒で借金
・妻に内緒で高額な買い物
・趣味への逃避
などに走るかもしれません。
やっていること自体は最低のことかもしれませんが、そもそもの元は家庭にあります。
問答無用で週末の家族サービスを押し付けられたりお小遣いを抑えられたり、、、
そういうことの反動ですね。
実際、こういう「形態縛りの反動トラブル」が起こるご家庭は多いです。
こういうケースで、アルコールやキャバクラ依存の改善、浮気の是非、所得の管理法などを最優先で議論するのは、ズレています。
そもそもの『元』にアプローチしていないからです。
子育ても同じで、子供の教育方針にどんなにこだわっても、家庭内で心理的安全性が保たれていなければ、子供は、
・陰で悪いことをしたり
・ゲームや恋愛に過度にはまったり
・肝心なことを隠したり
・親を尊敬できなかったり
・先々で何かしらのトラブルを起こしたり
となりやすくなります。
そうなってしまっては、「形態」どうこうの騒ぎではなくなってしまいます。
子供の教育方針でモメる夫婦は多いですが、どんなに子供のことを思っていても、その件で夫婦がモメていたら、本末転倒です。
夫婦がモメているその中に置かれている子供は、親を尊敬しません。
親を尊敬しない子供が、まともに成長することはありません。
こんなご家庭がありました。
そのご家庭では、旦那さんが週末、家族サービスをすることになっていました。
家族みんなで出かけたり、子供を連れて出かけたり、家族に料理を振るまったり。
ですがある週末、旦那さんは、仕事の関係で家族サービスできませんでした。
すると奥さんが言いました。
「今度の週末は〇〇に行くって約束だったでしょ。週末は家族サービスするって決まってるのに!」
子供を味方につけて、みんなで旦那さんを悪者扱い。
問答無用の形態縛り。心理的安全性なし。
これは、「奥さんが厳しい」とか「旦那が悪い」とかいう話ではなく、形態にとらわれているのが問題です。
形態が1番で、それを守れないのは悪。異論の余地なし。みたいな。
そもそも、なんのための家族サービスかといえば、家族の幸せのためです。
夫婦仲を深めたり、子供が健全に成長するためにやっていることです。
それなのに、形態が最優先で、それが叶わなければ大切な家族を悪者扱い。
本末転倒です。
形態に縛られているせいで、夫婦仲がこじれる。
子供は子供で、お父さんの日ごろの苦労や恩に感謝するのも忘れて、お父さんを批判する。
誰にとっても幸せじゃありませんよね。
そのようなわけで、、、
形態に縛られると、本来の目的を見失って、大切な家族を傷つけかねません。
まずは、
〇自分がどんな発言をしても大丈夫な場
〇周りがどんな発言をしても大丈夫な場
〇お互いを尊重しつつ自分を出せる環境
そういう場を作るのが最優先です。
そうすることで、その家庭が幸せになるための、その家庭に相応しい形態が出来上がってきます。
ぜひ、心に置いていただければと思います。
ではまた。
山端 基靖
※このブログは、家庭力アップメルマガの内容を転載したものです