FROM:山端基靖
今日は、家庭の風通しを良くするのがいかに大切か、という話を。
数年前、アメリカのグーグルという大企業が、仕事の生産性向上を目的としたプロジェクトを実施しました。
というのも、その会社には数百のチームが存在しており、生産性の高いチームと低いチームがあったからです。
大企業なので、優秀な人たちを雇っている。能力のある人が多い。それなのに、生産性にバラつきがあったんです。
こういう時、「形態を変える」という方法で改善すること、ありますよね。
たとえば、、、
〇チームメンバーがもっとフレンドリーになるようにする
〇トップダウン(上からの命令で事を進めるやり方)をやめる
〇仕事中、プライベートな話を持ち込まない
〇細かいルールを決める
〇ルールで縛らず、伸び伸びと仕事ができる環境にする
〇規則を変える
など。
ですが、プロジェクトチームがいろいろ調べていくと、、、
フレンドリーなチームにしろトップダウンのチームにしろ、どのチームにしろ、形態は関係なかったそうです。
形態は同じでも、うまくいっているチームとそうじゃないチームがあったそうです。
そんなこんなで、最終的に、こういう答えに辿り着いたそうです↓
「うまくいくチームは、サイコロジカル・セーフティー(心理的安全性)が確保されている」
心理的安全性というのは、「他者への心遣いや同情、配慮や共感」といった心理面での安全性のことです。
それが保たれているチームは、チーム内の形態に関係なく、うまくいっている、とのことでした。
ですので、例えば、、、
〇誰か1人がしゃべり続けていて、他の人が黙り込んでいるようなチームはうまくいかない。
一方、みんなが均等に発言できるチームはうまくいっている。
〇こんな発言をしたら上司に怒られる。他のメンバーにもバカにされる、という不安があるようなチームはうまくいかない。
一方、本来の自分を安心してさらけ出して、それを受け入れてもらえる雰囲気があるチームはうまくいっている。
以上のようなかんじです。
心理的安全性が確保されていて、
「自分がどんな発言をしても大丈夫」
「相手がどんな発言をしても大丈夫」
という環境があるかどうか、ということですね。
日本人はとくに、自分が周りからどう思われているかを気にします。
ですから、周りからどう思わているか不安なままだと、萎縮して実力を発揮できないのは確かですね。
お互いを尊重しつつ自分を出せる環境。
思いやりを与え合い感じ合える環境。
真心をもってお互いに接することができる環境。
それさえあれば、やり方や形態や規則にこだわらなくても、いいチームができるわけですね。
というより、それを土台として築きつつ他の部分を突き詰めていけば、鬼に金棒かもしれません。
では明日は、今日の話を家庭に置き換えて、具体的な例をお話ししたいと思います。
なにせ、心理的安全性は、家庭でもぜひ確保したいところですよね。
ではまた。
山端 基靖
※このブログは、家庭力アップメルマガの内容を転載したものです