FROM:山端基靖
家で騒がしくしている子供たちに腹を立てて怒鳴る旦那さんは、よくおられます。
仕事で疲れて帰ってきた時や、家でゆっくりしたい時、子供が騒がしいとうっとうしく感じるのかもしれません。
そんなご主人の姿を見て、
「仕方ないじゃない。相手は子供なんだし。そんなに怒らなくてもいいじゃない」
と思っている奥さんは、結構おられます。
ですが実は、ご主人は子供に腹を立てているのではなく、騒がしい子供をほったらかしてる奥さんに腹を立てていたりします。
ほかの例でいうと、、、
家族でドライブ中、車内で子供が騒いだり泣いたりする。
ご主人としては、車内でうるさくされると運転に差し支えるので静かにしてほしい。
でも奥さんは、「子供だから仕方ないし、車内で身動きがとりづらい」という理由で、ほったらかし。
すると旦那さんは不機嫌に。
何に対して不機嫌かというと、うるさい子供にではなく、それをほったらしている奥さんに対して。
こういうことは、よくあります。
これは、どちらがいいとか悪いとかではなく、夫婦が合っていないのが問題です。
何かにつけて、いちいち口には出さないけど、お互いが腹の中で自己主張して、相手にグチグチ不満を持つ。
こういうことの積み重ねが、「トラブルの種」「家庭崩壊の種」になります。
こういう積み重ねがあるせいで、後々、何かをキッカケにお互いのストレスが爆発して、取り返しのつかないことになったりします。
夫婦は普段、それぞれがそれぞれの立場の中で、責任をもって一生懸命生きています。
それぞれの立場が違うので、考え方の傾向や、物事を判断する線引きなどが、当然違ってきます。
それぞれがそれぞれの立場で一生懸命取り組んだ産物として、自分の考え方ややり方が確立されています。
であれば、自分の立場で相手に何かを押し付けても、うまくいかないのは当然です。
そう考えると、夫婦はどうあるべきでしょうか?
相手に求めるのではなく、相手を労わって、相手に悪気がないこと(善意があること)を汲み取る。
そして、一瞬一瞬相手を喜ばせようとするのが、夫婦の歩き方だと思います。
先ほどの例でいうなら、ご主人としては、運転中にうるさい子供を奥さんがほったらかしているなら、
「毎日毎日家で子供たちの面倒を見てるから、こういう時ぐらいは子供のことで神経つかいたくないんだろうな」
と奥さんを労わる。あらためて感謝する。
奥さんとしては、
「家族の命を預かって集中して運転してくれてるんだから、子供たちが静かになるようにどうにかしよう」
とご主人を労わる。
「どちらかがどうすべき」という考えで正解を出そうとするのではなく、お互いがお互いを労わる。
そういうことの積み重ねによって、
「こんないい主人はないなぁ」
「こんないい妻はないなぁ」
というラブラブな夫婦になっていきます。
親子や夫婦のトラブルに対して、「どちらかがどうすべき」という見方をしているうちは、何も解決しません。ますます崩壊の道に進むだけです。
「自分の正解を相手に押し付けるのではなく、お互いがお互いの立場を認めて労わり合う」
ぜひ、心に置いていただければと思います。
ではまた。
山端 基靖
※このブログは、家庭力アップメルマガの内容を転載したものです