FROM:山端基靖
私には娘が2人いますが、女の子なら何人いてもいいなぁくらいに思っています。
なにせ、娘っていうのは可愛いです。
私の知り合いにも、娘を可愛がるお父さんはたくさんいます。
そして、娘に彼氏ができることを強く拒んだり、将来嫁に出すのは絶対イヤ!みたいに言う方がいます。
それだけ可愛いということなんでしょうが、なんせそういう方は結構おられます。
とはいえ、そういうお父さんがずっとそういう気持ちでいるかというと、みんながみんなそうでもないようです。
なぜなら、、、
こういうご家庭がありました。
お父さんとしては、娘かわいい娘かわいいで育ててきたものの、その娘さんが中学生からグレはじめました。
夜遊びしてなかなか帰ってこない。タバコ臭い。親にナメた態度をとるのが当たり前。
もう、ホントに憎たらしいことばかり言ったりやったり‥‥。
するとお父さんは、だんだん娘が可愛くなくなっていきました。
可愛くないどころか、腹が立ちすぎて、呆れて、もう、相手にするのがイヤになっていきました。
「もう相手にしれられない。ただ、犯罪を犯したり妊娠したりはしないでほしい。学校とか警察に呼び出されるのだけはゴメンだ。世間体もあるし…」
みたいなかんじです。
娘さんへの愛情や期待のハードルが一気に下がっていきました。
毎日仕事で疲れて帰ってきて、生意気な娘の相手までしていられなかったようです。
とはいえ、このご家庭の場合、娘さんがグレた最初のほうは、心配したりどうにかしようとしていたんです。
お父さんもお母さんも、アレコレ手を打って努力していたんです。
そして、「中学生で性交渉なんて絶対ダメ!妊娠なんてしたら大変!」みたいなかんじで、そのあたりのことにもすごく注意を払っていたんです。
ですがそのうち、あまりにも慢性化してしまい、抑えきれず、もうかまっていられなくなった、みたいな。
親も暇じゃないので、娘にばかり神経を使っていたら体がもたない、みたいな。
そしてある段階で、どうやらしょっちゅうガラの悪い彼氏の家に入り浸っている、という情報を入手。
ですがもう、性交渉のことなんでどうでもよくなる、みたいな。
そのうち、心配していないわけじゃないけど成り行き任せになる。みたいな。
結果、娘さんが妊娠してしまいました。
さて。
いろいろなご家庭のお悩みに携わると、ある傾向が出てきます。
何かというと、
「小さい子供を持つお母さんのほうが、そうじゃないお母さんよりも、子供の困り事をなんとかしようとして頑張る」
という傾向です。
※あくまでも傾向です。全員が全員ではありません。
どういうことかというと、小さい子を持つお母さんのほとんどは、子育てを任されています。
そういうお母さんが子供のことで困る時というのは、先ほどのエピソードでいうと、『娘がグレ始めた時』みたいな状況です。
子供のことで悩んでいて、「今ならなんとかできる」「今私がなんとかしなきゃ」と思っているような状況です。
または、夫婦のことで悩んでいて、まだ夫婦が冷めていない状態で、「今ならなんとかなる」と思っているような状況です。
なにせ、夫婦にしても、先ほどの娘さんの例と同じように、ゴチャゴチャしている状態が慢性化したら、そのうちどうでも良くなっていきますよね。
そうなる前の、まだ若くて新鮮でエネルギッシュでしっかり希望を持てている状況。
小さい子を持つお母さんは、そういう「なんとかしなきゃ!」という意識が強いので、子供や夫婦のために頑張れます。
なんとかしようという思いが強くて、希望を持っている。だからこそ、相談してアドバイスされたことを実行できるし、それによって解決していきます。
ちなみに、子供がグレていなくても同じです。
子供がある程度大きくなると、親の意見の影響力は、それまでより小さくなります。子供も自立していきますから。
そうなると、親の意識としては、『責任』という部分が、自分から子供に移行していきますよね。
「いい歳なんだから自分で責任もってやったらいい」みたいな。
そうなると、後々、いい歳をした子供のことで何かがあっても、
「誰かに相談して、親である自分が頑張ってなんとかしよう」
など、そういう意識が少なくなってしまいます。
※あくまでも傾向です。
そのようなわけで、どのような家庭の困り事であれ、
〇子供が小さいうち
〇問題が小さいうち
〇夫婦が冷め切っていないうち
〇希望が持てているうち
〇自分がなんとかしようと思っているうち
に、相談すべき相手に相談するのが大切です。
それが、転ばぬ先の杖になります。
ぜひ、心に置いていただければと思います。
ではまた。
追伸
子供が大きくなってからでも、子供の悩みを解決するために頑張る方はたくさんおられます。
また、ベテラン夫婦であっても、夫婦の悩みを解決するために伴侶に愛情をかけながら頑張る方は、当然たくさんおられます。
今日のお話はあくまでも傾向ですので、その点、ご了承いただければと思います。
山端 基靖
※このブログは、家庭力アップメルマガの内容を転載したものです